1️⃣2003年12月9日 大阪府立体育会館 U-30無差別級選手権
棚橋弘至 対 丸藤正道
今はなきU-30のベルト。これは、棚橋が30歳以下の選手に光を当てるために提唱し、巻いたベルトですね。
今はもうありません。
新日本プロレス対NOAHであり、若きエース候補同士の戦い。
ワクワクした気持ちで見た記憶があります。
丸藤のジュニアならではのスピードと切れ味に、棚橋が応じる展開。
丸藤の一瞬のひらめきも光る。
しかし、棚橋は、派手さよりも「技」や「組み立て」で観客を魅了。
技もしっかり受ける。
後のエース像の原点となる試合だったと思います。
2️⃣2009年1月4日・東京ドーム IWGPヘビー級選手権
棚橋弘至 対 武藤敬司
新日本プロレス対全日本プロレス
当時の武藤敬司は全日本プロレスの社長兼エースでIWGP王者。
一方、棚橋弘至は新日本のエース候補。
この試合は「全日本プロレス vs 新日本プロレス」というより、棚橋があの武藤に勝てるのか、たぶん負けるだろうという雰囲気でした。
それくらい当時の武藤の存在感は絶対的なものでした。
試合は派手な技合戦ではなく、武藤の独特な間と存在感に、棚橋が感情をぶつけていく構図。
勝敗以上に「これからの新日本は棚橋の時代だ」と示した点で、団体の転換的な意味を持つ名勝負です。
試合が終わった後の棚橋の表情に注目して欲しいです。
3️⃣2012年2月12日 大阪府立体育会館 IWGPヘビー級選手権
棚橋弘至 対 オカダ・カズチカ
新日本プロレスの中で起きた世代交代。
当時のオカダは、凱旋直後で実績はあまりなく、挑戦表明そのものが衝撃で、ブーイングもおきました。
一方で、この時の棚橋は、絶対王者。
試合は棚橋が完全にコントロールし、「いつもの防衛戦」として進んでいく流れの中で、最後の一瞬で空気が一変。
会場も「えっ?」といった雰囲気でした。
この試合は、棚橋が「勝ち続けるエース」から「時代を渡すエース」へと役割を変えた瞬間。
棚橋がオカダを自分の位置まで引き上げた試合であると同時に、棚橋の価値を決定づけた一戦だと思います。
ここからの新日本プロレスは、本格的に暗黒期を抜け出し、新たなステージに入ります。

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