1996年1月4日 猪木 対 ベイダー 東京ドーム
INOKI FINAL COUNT DOUN 5th
この試合は、ボロボロなのに少し前に出たい人、強い相手から逃げたくなっている人に是非見てほしい試合です。
私は、疲れている時や、何か頑張らないといけないなと思う時に見ています。
定期的に見たくなるんですよね。
東京ドームの大きな会場で、猪木はベイダーと向かい合いました。
ベイダーの存在は圧倒的で、体格差もすごい。
正直、勝てないと思いましたが、試合は始まってしまいます。
この試合の中で強く印象に残っている場面があります。
それは、猪木が、投げっぱなしの技を受けた瞬間。
大きく叩きつけられ、体がくの字に曲がりました。
そして、そのまま目がピクピク痙攣して、動かなくなりました。
正直、あの時、死んだと思いました。
会場も「えっ」という感じになりました。
そして、その後もベイダーの攻撃を受け続けます。
それも、すべて強烈な技でした。
今思えば、あえて受けていたのだと思います。
しかし、そのあとでした。
猪木は立ち上がりました。
その時、髪は乱れてボサボサ、表情は鬼の形相でした。
ボロボロの姿のまま、ベイダーに向かっていきます。
やられるかもしれない。
倒されるかもしれない。
それでも、前に出るという感じでした。
そして、この時の表情には、殺気を感じましたし、後に引けないという覚悟みたいなものも感じました。
ただ攻めているだけなのに、なぜか目が離せませんでした。
あの頃、自分は学生でした。
ただ一方的にやられる猪木を、必死に応援しました。
勝ってほしいと、それだけを思っていました。
でも、今見ると、この試合の感じ方が違うんですよね。
勝てるかどうかではなく、ボロボロになっても立ち向かう姿そのものに、心を動かされてしまいます。
しかも、この時、猪木は53歳。
体力的には、ベイダーに全く叶わない。
それでも、あのリングに立ち、ベイダーに向かっていった。
すごい、という言葉だけでは足りません。
どういう気持ちだったのかなと考えてしまいます。
ただ、前に出ていく姿が、そこにありました。
何度も倒され、ボロボロになりながらも、それでもベイダーに向かっていく姿。 猪木は、挑戦する姿を見せたかったのだと思います。
ボロボロなのに少し前に出たい人、強い相手から逃げたくなっている人に是非見てほしい試合です。

コメント